2008年10月30日木曜日

ベランダを作る1

屋根の上端からY軸方向に線を引きます。
同じく破風の下端からも平行に線を引きます。

2階の角から3600離れた位置に線をコピーします。
(Ctrlキーを押して移動ツール)

次に図のように上方へ2100の線を引きます。

線を閉じるため不足分を足します。マウスのホイールで近付けて作業してください。

ホイールで元の位置くらいまで戻し、プッシュプルツールで900引っ込めます。
余分な線を消します。

このままだと2階の床と同じレベルなので、ベランダの床を下げなければなりません。しかしそのままプッシュプルツールで下げると2階床ラインがなくなってしまいます。
そこでCtrlキーを押して床面を内部に(!)複写します。そのあと図の位置に消しゴムツールを当てクリック。上の面が消え内部の床が現れます。

本来内部ですから面を反転させなければなりません。
先ほどと同じように面で右クリック→面を反転を選びクリック。これで表面になります。3面全部表面にしてください。

ベランダのサイド部分も線を引いて作っておきます。

図のように前方へ900出し(プッシュプルツール)サイドも100出しましょう。
図には描いてありませんが、壁に沿って100出しておきます。
立ち上がり部分を作るために図のように100引っ込んだ位置に線を引きます。
オフセットツールではなくコピーツールで引いたほうが楽です。
余った部分は消しておきます。

玄関ポーチを作る

線を複写します。移動ツールを選択してCtrlキーを押し複写モードにします。
1階の左端の線に合せてクリック。線が青に変わります。
そのまま右に引くと(X軸方向:赤い点線になります)選択した線と同じ長さの線ができます。数値入力欄に1200と入力します。
基礎線の短い方を選択し、上に(Z軸方向)に2000の線を引きます。
線が閉じ四角が出来るので、余った線を消去します。(消しゴムツール)
プッシュプルツールで今作った四角を900引っ込めます。
ポーチ部分の床を下げます。同じくプッシュプルツールで200下げます。すると基礎線が残ってしまうので(図の青い線)消します。
あとで壁の素材と違うマテリアルを貼り付けるので、区別するために図の赤で指示された部分に線を引きます。

これでポーチ部分が出来ました。

2階の屋根を作る

何もないところに面を作るのは結構面倒です。しかしSU(スケッチアップのこと。これからこの略語で書きます)には軸方向になると色が変わる機能があるため比較的楽です。
まず2階の屋根の端に図のように長さ300の垂直線を立てます。

線が閉じてないとSUはそのまま継続して引くように指示してきます。ここはそれを無視するのでエスケープキー(Esc)を押して指示を断ち切り、自由な位置に線が引けるようにします。
尾根部分にも同じく長さ300の垂直線を立てます。

屋根の反対側にも同じく300の垂直線を立てそれぞれを繋ぎます。すると図のようにきちんと面が出来ますから、不要になった尾根の線を消去します。

ここではプッシュプルツールではなく「フォローミーツール」という機能で屋根を作りましょう。
まず指示ツール(左上の矢印記号)で図の線をクリック。指示されたことを示す青色になります。

ここで「フォローミーツール」を図の青色部分に合せてクリックすると一気に屋根を作ってくれます。
このフォローミーツールもよく使う機能です。十分慣れておいてください。

あとは1階と同じように加工して屋根を作成します。

屋根らしくする2

もう少し屋根らしくしましょう。プッシュプルツールであと300出します。
雨樋部分は屋根に隠したいので、両サイドにプッシュプルツールを合せ300引っ張ります。
プッシュプルツールは面に垂直にしか引っ張れません。そのため自然に図のような形になります。
破風と屋根材を分けます。オフセットツールを使って図の位置に50引っ込んだ線を書きます。
先程と同じ要領で線を延ばし不要な線を消します。両サイドにも線引きツールで線を引きます。
屋根材より30下がった位置に破風が来るようにプッシュプルツールを使って30押し下げます。
3面とも実行して屋根らしくしてください。


屋根らしくする1

2階の壁面に「オフセットツール」を持って行くと青く変わります。中でクリックすると壁の内側に外の線と同じ形の線が引かれます。300引っ込んだ線が欲しいので、数値入力欄に300と入力します。
傾斜した線を壁まで繋げます。細かい作業をするときにはホイールで拡大すると作業がしやすくなります。
繋げたい端点に線引きツールを合せてクリック。傾斜線に平行になるように持って行くと図のように線がピンク色に変わります。そのまま壁エッジまで延ばしてクリック。
反対側は屋根の終端から垂直に線を引きます。
欲しいのは屋根の線だけなので不要な線を消します。「消しゴムツール」を使います。不要な線に消しゴムツールを合せてクリックすれば消えます。線の交点に合せると両方消えてくれます。
屋根の厚み分(300)だけの形が残りました。これを正面壁までプッシュプルツールで引っ張ります。

屋根の形を作る

線引きツールを選び1階屋上部分の中程に持って行くと図のように「中点」という表示が出ます。いつでも線の中心が出せるのはとても便利ですね。

ここでクリックし、今度は反対側でも同じように「中点」を探してクリック。
これで屋根の尾根部分の線ができました。これを引っ張ります。

左上の「選択ツール」でこの線をクリックすると青に変わります。この線を上に持ち上げると屋根の形が出来上がる訳ですが、それには「移動ツール」を使います。
真上に持ち上げるのでZ軸に沿った線(ここでは2階の壁面線)の端にカーソルを合わせクリック。そのまま上に持ち上げ、数値入力欄に900と入力すると屋根の形になりました。

2階の屋根も同じ要領で形作ります。

なんとなく家の形になってきました。

立体にする

スケッチアップの一番特徴的な機能は、これから使う「プッシュプルツール」です。平面を引っ張ったり押したりして立体にしていきます。
「プッシュプルツール」を選び、先程作った図形の上に持って行きます。

すると図のように青い薄墨に変わるので、この面が選択されたことがわかります。
基礎部分を立ち上げます。上に(Z軸方向)300持ち上げます。

次に1階部分を立ち上げます。
しかしそのまま上に引っ張ると高さが変わるだけでせっかく作った基礎線がなくなってしまいます。
ここでコントロールキー(Ctrl)を押してみましょう。プッシュプルツールアイコンの右上に小さな+マークが付きます。これは複写(追加)モードになったということです。
このコントロールキーを押すという操作は多くのツールで有効です。いろいろ実験してみてください。

上に引き上げると基礎部分の上に同じ形が追加されます。数値入力欄に2700と入力し1階部分を作ります。
次に2階を立ち上げます。図の位置に線を引きます。(線引きツール)

Ctrlキーを再度押すとアイコンの右上にある+マークが消えるので通常モードになったことがわかります。
2階部分を2700立ち上げます。
真ん中に線が出来てしまいました。この線は不要なので消去します。
線にカーソルを合わせると青く変わるので右クリックし、出て来たサブメニューの「消去」をクリック。

これで2階まで立体になりました。

2008年10月29日水曜日

建物の外郭を作る

敷地に線を引きます。
引いていくと判りますが、それぞれの軸に平行になるとその色に変わります。
(図の場合はY軸方向なので緑色)ですから四角形を作るのはとても簡単なのです。
数値入力欄に8100と入力してください。ここにカーソルを合せる必要はありません。

そのまま右に(X軸方向に)引っ張ると赤い線に変わり、8100までいくと図のように「面上8100」と出ます。その時点でクリック。

次にY軸方向に戻り5400と入力、それからX軸方向へ3600戻ります。
閉じた図形にするためには残りをX方向に2700戻れば良いのですが、ここでは数値を入力しないで違う方法で描いてみます。

スタート地点にカーソルを移動し(「端点」という表示が出ます)そのままX軸方向に引っ張ります。

Y軸と平行になると緑色の線に変わります。そして端点と平行な地点を探すと図のように「点から軸方向」という文字が出ます。これを結べば閉じた形が出来上がります。

スケッチアップでは平行線や垂直線が簡単に引けるので、いちいち計算しなくてもきちんとした形を作ることが出来るのです。

線が閉じられると線が細くなります。これはとても大切な機能です。太い線のままのときには図形は閉じていないからです。複雑な形を作っているときには線が細いか太いかで判断できとても便利です。

これで建物の外郭が出来上がりました。

2008年10月28日火曜日

敷地を描く

それではいよいよ家を建て始めましょう。
SUを立ち上げると、真ん中に男の人がいます。必要じゃないので消しましょう。ずっと出ないようにすることも出来ますが、少し面倒なのでとりあえず単独で消します。









人物の上で右クリック。出てきたサブメニューから「消去」を選んでクリック。これで人物はいなくなりました。

次に「長方形」コマンドをクリックします。









赤(X軸方向)、緑(Y軸方向)、青(Z軸方向)の交点(原点)にカーソルを合わせ(クリック)右上にドラッグします。すると図のように四角形が出来ます。









ここで右下にある数値入力欄に(10000,10000)と入力します。 カーソルをここまで移動する必要はありません。

ご覧のように四角形が右側にはみ出してしまいます。少し引きましょう。マウスのホイールを回転させることでズームイン、ズームアウトができます。





すこし見やすくするためにオービットツール(画面を回転)と、その右にある手の形をしたパンツール(画面の移動)を適度に使って図のような位置に修正します。






スケッチアップの面には表面と裏面があります。デフォルトでは裏面はご覧のように青色です。裏面にいろいろなマテリアルを貼ってもレンダリングすると表現してくれません。
敷地内で右クリックし、出て来たサブメニューの「面を反転」をクリックして表面にします。